廃墟探訪なるものが、一部で流行っているようである。
人が廃墟に興味を持つのは、多くの場合「怖いもの見たさ」があるからであろう。
自分の場合、そういった感情は、とくにはない。
ではなぜ、廃墟を取り上げたか。
それは、廃墟というものに「ノスタルジー」を感じずには、いられないからである。
廃墟をみたとき、自分が最初に感じるのは
「かつてここが利用されていた時、どんな光景が展開されたのだろう」とか、
「明かりの下で、家族が笑顔で過ごしていたのかな」とか、
そういう思いなのである。
廃業したお店やホテル、さらには廃病院を見たときでさえ、同じような思いに駆られる。
もっとも、自分のこのような感じ方を、人に押し付ける気は、まったくない。
自分とて、別の話では「怖いもの見たさ」の側の人間になっているかもしれないから。